■PRESENTATION            

 
海のギャラリーの屋根は、巨大なコンクリートを2枚合わせた合掌造りになっていて、真っ白なオオシャコガイをイメージしてデザインされました。




■貝類展示館海のギャラリー
−THE SEASHELL GALLERY−

貝類展示館海のギャラリーは、1967年に開館した。
女性建築家のパイオニアと言われる「林雅子」による設計で、真っ白な巨大な屋根と全面ブルーに統一された壁が印象的なモダン建築になっている。
館内に展示している貝はすべて、土佐清水市在住の洋画家「黒原和男」のコレクション。学術的にも貴重な貝を含む、色とりどりの美しい貝達が、約3000種類5万点この素晴らしい建築の中に展示されている。
 

また、この建物は2003年9月に、日本建築学会及びDOCOMOMO.JAPANより、後世に残したい文化遺産として「日本におけるモダンムーブメントの建築100選」の1つに認定されています。
@海のギャラリーの1階ホール 天井が吹抜けになっている。
A照明デザイナー”多田美波”の作品。海中から水面を見上げた時の太陽の煌めきを表現している。
B南側園地から見た海のギャラリーの外観 周りの緑色と青い空と真っ白な屋根の色合いが美しい。また、屋根の折半部分の陰影がくっきりと鮮やかに見られます。
   
  海のギャラリーの建物には、柱や梁が全くない。その為、耐震強度を保つためにいろいろと工夫された建物になっている。建物全体が屏風折りの様な折半構造で造られており、こうする事によって普通の平らな壁よりもとても強い壁になっている。さらに屋根や建物全体が左右対称で対になっていて、半分に分かれている。屋根は2枚の巨大なコンクリートをトップのアクリルで接合した状態だ。地震が起きた時など大きな屋根に負担がかからない様、左右に分ける事によって真ん中にあるトップのアクリルが揺れのクッション材としての役割を果たす。また館内も左右に分かれていて、真ん中の吹抜けガラスと階段で左右を接合している。館内の階段は、2階の床とわざと切り離されていて、階段は独立して立っている。これも2階からの加重を避けるための工夫だ。

館内は、海の中ををイメージして造られ、全体が深いブルーで統一されている。明かりも展示物を照らす間接照明だけが使われ、余計な明照明器具は使用せず、トップからの太陽の光だけが1階フロアまで届くようになっていて、深海の中にいるような心地良い癒しの空間になっている。
斬新なコンクリート設計を得意とし主に住宅建築を行っていた林氏が、公共の建物を設計する事は非常に珍しく、海のギャラリーは林氏の代表作と言われている。47年前に設計されたものであるにもかかわらず、この平成の時代でも全く見劣りせず、尚且つセンスの良い建物だ。訪れる人々は決まって「かっこいい建物」「オシャレな建物」だと口を揃えて言う。それほど林氏のセンスが何十年もの最先端を行き、素晴らしい設計だったと言えよう。

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